超弦理論では、宇宙は9次元空間+時間の10次元時空であると考えられている。
普段見ている3次元世界を「表」、他の余剰6次元を「裏」と定義すると、
「表」と接する為のツールが肉体や顕在意識で、「裏」と接する為のツールが潜在意識なのではないか。
「夢」は潜在意識の働きと言われている。
睡眠から覚め、顕在意識が活発になった時には「夢」の大半は覚えていない。
逆に潜在意識が主に働いている時、つまり「裏」と密に接している時には「現実」の大半は覚えていないのではないか。
訓練の末、覚醒状態で潜在意識が捉える対象を「現実」として感じられ、逆に今まで顕在意識が捉えていた対象を「夢」のように感じられたら。
それが「悟りの境地」に達した人が見ている光景なのではないだろうか。
「夢」こそが揺るぎない真実の断片であり、この「現実」の方が幻のように儚いものなのかもしれない。